雪化粧
天皇賞秋
2007年1着メイショウサムソン。
その日は友人たちとの東京競馬場に行く約束があり、朝からメインの天皇賞は何を買おうか考えていた。近所にある河原のランニングコースを走りながら頭の中は天皇賞の事でいっぱいだった。目の前にはくっきり真っ白い富士山が見える。とても綺麗だった。白い富士山がとても印象的だった。白い富士山。しろいふじさん。しろい。しろ…。
一番人気は武豊のメイショウサムソン。1枠1番。白い帽子。しろいぼうし。しろ…。なんてことはなかった。見事1着した。メイショウサムソンを買ってない俺は、ゴール板を過ぎた武豊の背中を見ながら「やっぱりシロ」とつぶやいた。
2019年。大雨が過ぎ去った次の日は空が透き通るほどの快晴だった。ランニング途中で立ち寄る自分だけの富士山ビューポイントある。今日は綺麗に見えるのではと期待して遠くを望むと、先週まではすっぴんだった富士山が見事な雪化粧を施していた。天皇賞ウィークであり、メイショウサムソンが勝った2007年の出来事がフラッシュバックした。
1枠2番にアーモンドアイ。言わずもがな白い帽子。世間では3歳馬サートゥルナーリアとの2強対決の様相だが、白い帽子で1強。このタイミング富士山が雪化粧したという事はアーモンドアイを勝たせるためと思わずにはいられない。
ここまではレース前の見解。
ここからはレース後に気が付いたこと。白に似合うのは黄色かなと思っていた。紅白もあるわけだから赤も合う。結果は・・
1着1枠白のアーモンドアイ 2着5枠黄のダノンプレミアム 3着3枠赤のアエロリット
そして2007年も
1着白メイショウサムソン
2着黄アグネースアーク
3着赤カンパニー
なんてことはない… しろときいろとあかか