点だけでなく線も
秋のルメールえらいこっちゃ。中山開幕週の土日で紫苑S・京成杯AH1着。2週目はローズS1着でセントライト記念は2着。3週目オールカマー1着。最終週こそシリウスS3着、スプリンターズS13着で1着なしだったが舞台を東京・京都に移すとサウジアラビアC1着で毎日王冠2着を挟んで府中牝馬S、秋華賞、富士S、菊花賞全部1着。
重賞成績13戦9勝2着2回3着1回。勝率.692連対率.846三着内.923.まさに脅威いや ルメール猛威が吹き荒れている。
菊花賞前にその事に気が付いていればフィエールマンの評価も自ずと上がったかもしれない。菊花賞で3着した武豊もこれで秋のGⅠ3連続3着。スプリンターズSラインスプリット13人気。秋華賞カンタービレ3人気。そして菊花賞ユーキャンスマイル10人気。
気づいていればはもちろん「たられば」だが、レースを予想する全体の流れを読む力(イマジネーション)は大事で広い視野を持たなければならないと思う。一つのレースに対して過去の結果からあれこれ予想を立てるだけでは、現在(いま)がどういう流れであるのかに眼を向けない限り過去に捕らわれて今が置き去りになってしまう。
天皇賞(秋)
とは言ってもまずは過去に眼を向けてみる。天皇賞(秋)前哨戦と言えば毎日王冠。数々の馬がこのレースをステップに天皇賞の栄冠に輝いている
古くはヤマニンゼファー、ネーハイシーザー、バブルガムフェロー。10年前ぐらいだとダイワメジャーにウォッカ、カンパニー。最近はエイシンフラッシュ、ジャスタウェイそしてスピルバーグ。06年の1着ダイワメジャーから15年2着のステファノスまで10年連続で毎日王冠組が連対を果たしていた。
しかしここ2年を見ると 16年1着はモーリスで札幌記念。2着リアルスティールは安田記念。3着ステファノスが辛うじて毎日王冠5着からの3着内だったが、17年は1~3着すべて前走宝塚記念で3着内に毎日組なし。最先着は毎日で1着したリアルスティールの4着だった。17年はかなりの不良馬場だった。これをどうイマジネーションに繋げるかが鍵だった気がする。つまり17年の予想段階では毎日王冠に捕らわれるのではなく現在の馬場状態云々なども鑑みて毎日外しに勤しむことが出来たものが勝利した。毎日に固執したものは・・・
毎日王冠は主流ではなくなったのか、やっぱり今も主流なのか。流れを読む。昔から別路線も活躍しているのも確か。スペシャルウィークやテイエムオペラオーは京都大賞典。連覇したシンボリクリスエスは毎日王冠出訴歴なし。ヘブンリーロマンスやトーセンジョーダン、モーリスなどの札幌記念組もある。もちろん17年のように宝塚記念直行も強い。その中でも安定して勝ち負けできる馬を供給してきたのが毎日王冠だ。
今年の毎日王冠は
毎日王冠から勝馬を考えると2着したステルヴィオだったのではないかと思ってしまう。ルメールで上り1位。しかしルメールを確保できなかったからかなのか別の理由か分からないが登録すらしていない。今回のメンバーからは3歳馬で時期尚早とノーザンチームから外されたのかもしれない。1着のアエロリットもノーザンチームでここにはいない。